伊調選手

レスリングの全日本選抜選手権が開催されていました。これに優勝して世界選手権でメダルを獲得すると東京オリンピックの出場が決定するので選手の意気込みの凄さが感じられます。オリンピック四連覇を達成した伊調選手は決勝でリオオリンピック金メダリストの川井選手に負けて世界選手権出場は決まりませんでした。伊調選手と川井選手にプレーオフによって出場選手は決定するとのことです。この試合の直前のアジア大会で伊調選手は負けて3位となり、年齢による衰えを感じさせていました。昨日の試合前には10以上若い川井選手がそろそろ圧勝して東京オリンピックに出場しないと行けないのではないかと考えていました。川井選手が優勝したのでそのような展開となったのですが、伊調選手が試合後に、「このような緊張感、悲壮感の中で戦うことを選んだので、この状態を楽しいでいる。」というような言葉を発しました。これを聞いたときに私は、東京オリンピックでもしかしたらという感じがしてきました。勝って名声を望むということなら緊張感に押し潰されるということもあるかと思いますが、名声・名誉・記録等についてはもう達成しているので、ギリギリの状態を楽しみたいということは凄いことだと思います。川井選手は追い込まれてしまって、精神的に非常に苦しいのではないでしょうか。プレーオフに目が離せない状態であります。