バイト

あるとき、両ちゃんと喫茶点にいると年上の両ちゃんに親しく話し掛けてくる人がいた。両ちゃんは少し煙たがっていたが、何年生かは判らないが理学部の上級生であった。山形県からわざわざこっちの大学に来ているということは分かっていたので、徐々に彼の内面を覆っている皮がめくれて来た。繁華街にある駐車場の係りのバイトの時給が良いのでそれをやろうかと思った。面接にいったら断られた。ショックでもなかった。話を聞いていたら、週に5日以上とか、1日5時間以上とか言ってきた。引越しのバイトをした。これも1日で1万円ということで良かった。初日でいきなり腰をやってしまった。腹筋・背筋・腕立てはやっているのでどうにかなるかと思っていたが、5階建てマンションの3階に荷物を運ぶのは大変だった。エレベーターがない古いマンションだった。