ぬるま湯経済の果てには

リーマンショックから十年経過したから相場が大きく下落するとか、十年毎に不況がくるからそろそろだといかいる記事を最近良く見るようになってきました。株価が上昇し、そろそろ調整局面ではないだろうかと疑心暗鬼になっている人も多いかもしれません。1970年前後から確かに10年毎に不況がおこってきていました。1970年代はオイルショック、1980年代はブラックマンデー、1990年代は、日本バブル崩壊アジア通貨危機、2000年代は、ITバブル崩壊ライブドアショックリーマンショックが発生しています。 2010年代は、世界的に経済が順調に成長してきています。今後発生する問題としては、中国バブルの崩壊に起因する世界的恐慌ではないでしょうか?1990年代からの世界的恐慌を経験することで先進国は恐慌への対応力が向上してきていると考えます。特に今回は各国が超低金利政策を採っているため世界が平均2%の成長を続けているというところであります。これは非常に珍しい状況であり、世界の国々がそれぞれに経済的に問題を抱えていますが、どこも取り合えず経済規模が拡大しているというところであり、世界的ぬるま湯相場という表現を使っている評論家もいます。この状況が続いていけば投資家にとっても大きな損害がないので良いと思います。しかし、経済が無限に成長を続けていくことはないように考えます。中国の賃金が高くなり、東南アジアに工場が移転をしていき、安い製品を作り続けていっています。東南アジアの賃金が高くなってきたら、最後はアフリカに工場が移転をするのでしょうか?最後の未開の地アフリカの賃金が高くなってきたら。。。。。。。そのときは、世界中が大不況になっていくのでしょうか?それとも火星に人類は移住していくのでしょうか?ぬるま湯経済のときにはこの景気が一生続くと錯覚します。不況のときには一生不況ではと悲嘆にくれます。人とはそういうものなのでしょう。