必需品

理由はない。悪銭身につかずということだと思う。自分の直感に素直になることは重要だ。少し待ったが、ジャンボチキンカツがきた。トンカツソースではなくトマトソースであるのがこの店の特徴である。さらからはみ出しそうな大きさで490円である。腹が減っているので一気に食べた。黄色い漬け物がまたあう。ほろ酔い気分で家に帰り、運転の疲れもありすぐに眠った。近くのオートバイショップにいってツーリングに必要なものを見ることにした。ブーツやつなぎなどが目に入った。スニーカでギアを操作していたが、靴に痕がついたり、破けたりしそうでいやだった。ブーツが必要だと思った。皮革の匂いがしていて、本格的な印象を与えるつなぎは格好いいので憧れた。転倒しても擦り傷等に対しては大丈夫なように革製となっていると店員がいった。家で持っているのがたいへんという感じがした。値段もそれなりである。ツーリングアイテムについても聞いた。まずは、タンクバックが必要ではないのか、と説明された。バイク専用のカバンでガソリンタンクに磁石で固定するものでバックの上面がアクリル製でそこにツーリングマップを入れると地図を確認しながら、旅行をすることができる。今でこそGPSによるスマホで旅の位置情報がすぐに入手できるのが、当時はそのような便利な物はなかった。荷台に物を固定するネットも欲しい。バイクの必需品であるヘルメット盗難防止のためのヘルメットロックも必須であるといわれた。駐車して一服すると思うが、短時間でもヘルメットを持って休憩や歩いて買い物をするときにはストレスになるときがある。ヘルメットロックは必要であると感じた。工具についてもアドバイスをもらった。バイク走行は振動があるので、ツーリング中にパーツが緩んでしまったり、落ちてしまったりするので、ロングツーリングだと毎日点検し、「緩んでいないか、異常なないか」とチェックすることが必要だといわれた。小型の万能レンチを推薦された。さらにチューブレスタイヤ用のパンク修理キットは必携といわれた。そして、雨具は泊まりがけのツーリングには必ず持って行った方が良いとのことだ。雨の日に運転をしたことがなかったが、服がビショビショになったら危険である。風邪も引いてしまうし。ウエストバッグもあった方がよい気がした。町中のコンビニでの支払いや高速道路での精算には何かと便利のような気がした。いろいろと話を聞いていると全部欲しくなったし、お金も掛かることがわかった。必要な順番に考えていくと、①タンクバック②ヘルメットロック③パンク修理キット④雨具⑤荷台に物をおくためのネット⑥ブーツというところであった。