年功序列

日本がバブルの時に年功序列により管理されていた雇用システムが最強であるという論調がありました。年功序列では若いときには修行のように安い給料で働き、年をとったらそれなりの地位で指示をするということで給料は勤務年数に比例してよくなるというものです。働いているものにとっては多くの理不尽を感じながら、(例えば、実際に多くの仕事を長時間して成果を出しているのに安い給料である。年長者はいるだけで多くの給料をもらっている。会社を中途で入った場合には、勤務年数が少ないため給料が多くなることが難しい。)将来まで確実に給料を貰え、解雇される心配がない、という安心感を持つことができることを優先してきました。この精度の下では、時間や努力に比例して成果が上昇する業種にとっては有利です。コンピューターが急速に発達して、人々の生活が一新した現在では、革新的なアイデアによって企業の業績に多くの差が生じるハイテク分野では、年功序列制度の下では新しい技術開発が斬新なデザインを生み出すことが難しいところです。特にIT関係の企業では大手のNEC・NTT・日立等についても初任給が1000万円ということを打ち出して着ています。そういう多くの給料を貰えるという夢があるのは確かですが、多くのそのような才能のない人はたぶん、従来より低い給料体系になっていってしまうのです。それが、これからの格差社会の現象です。