しけたん

旺文社の豆単は誰もが最初にトライする英単語集でした。しかし、辞書のような風貌とabc順の配置からすぐにギブアップしてしまいました。そのあとで一世を風靡したのが試験に出る英単語でした。青春出版社という受験出版社とは一線を画す会社から出版し、本の大きさも大人用の大きさで、使用している紙質も参考書とは異なるものでした。それはまさに高校生が大人のまねをしたり、不良に憧れるということにピッタリの本でした。”しけたん”という名前で皆が読んでしました。abcの配置を止め、大学受験に出る単語順の配列しています。さらに、複数の意味を持つ英単語については、試験問題でよく出る意味の順に記載していて、英和辞書とは異なる趣にしていました。さらに、必要最低限の英単語数ということで(1,000単語?程度忘れました)豆単の語彙数と比較して圧倒的に少ない数で勝負していました。これが無味乾燥の英単語暗記に若干の合理性を与えた初めてに近い英単語集でした。現在でも本屋で売っているところを見ると豆単と一緒でロングセラーとなっています。しかし、中々英単語を覚えることははかどりませんでした。