決定

13/11/2019:千鳥足の二人が鴨川沿いをあるいている。酔っているから大丈夫だが、肌寒い。緩い上り勾配を大声で叫びながら歩いている。途中のベンチで止まったりして、、、、、、「映画監督になればいいやんけ?」「映画監督なんか簡単になれるわけないだろ。」それはそうだと思った。「どうやったらなれるんだろう。」「俺もよく分からないが、今の延長線上にないことは確かだ。」それならなんで大学に来たんだろうと思ったが、夢と現実は違うことは良くあることだ。映画を作ることは芸術家のようであり、才能が必要である。大多数が夢で終わってしまうし、夢を実現させようとしてその道を進んでいっても、ほとんどがゴールに到達できない。到達できるのは4%くらいの人だろう。だから、夢なのである。もし、なることができなかったときの保険として大学にいくということは現実的であり、賢い選択である。悲壮感がない夢への挑戦である。「趣味でやったらいいんじゃないの。それかテレビのプロデューサーになるとか。」「プロデューサーということは考えている。NHKとかに入ってドラマとかを作ることだ。映画ではないが、今はドラマの製作が面白いと思う。」「そう、それで上手くいったら、ヒット作を連発したら独立したらいいんじゃ無いの?」「それいいね!そうしよう。お前頭いいな!」眞人の将来が決まった瞬間だ。