夏期講習

07/11/2019

クラスが一緒で、帰りの駅も同じだった。午後4時45分に授業が終わると帰る生活だ。学校の1/3はそういう奴だったので、気にはならなかった。そういう生活も一ヶ月もすると飽きてきた。飽きっぽい性格だと思った。それでも部活をするという気にはならなかった。数学が難しかったし、英語も毎日やっていかないとまずいかなあと思っていた。夏休みに克也が駿台の夏期講習に行こうというので、一緒にいった。駿台は東大に一番入っている予備校なので頭の良い学生が行くところであった。特に夏休みすることがなかったので、ちょうど良かった。テキストをもらいにいったら、薄くて問題しか無いので拍子抜けした。「駿台というから、すごいテキストかと思ったら、薄っぺらいし問題しか無いぜ。」「そうだな。これじゃ、本屋においてある参考書の方がよっぽどいいぜ。」「そうだな。まあ、しょうが無いお金払っちゃったし、やることないし、いったら面白いかもしれないし。。。」という調子だった。夏休みになって夏期講習が近くなり、テキストの予習をしようと思った。数学のテキストを解いてみると結構問題を解けるので驚いた。一学期の復習の様な気がした。たまに分からない問題は参考書で調べた。克也と図書館であって、分からない問題を教え合った。そして、夏期講習の日になった。だいたい問題は解けていたので先生の解答をなぞりながら復習をしていった。楽しかった。駿台のテキストは基本問題を中心としていて、一学期の復習になった。勉強の意欲が出て来た。